病気の話

マスク考

3回分の記事をまとめました。
マスク考(1)   厚労省や医師会が「屋外ではマスクの必要がない」と宣言しましたが相変わらず日本ではマスクを着けている風景が目立ちます。以前はノーベル賞をとった山中教授が呼気によるウイルス飛散防止にランニング中もマスクをつけることを提唱し、それに従うランナーも多かったのですが、今ではさすがにマスクして走っている方はほぼ見かけません。コロナなどの感染対策だけでなく花粉症持ちの方にはマスクは有用でしょう。しかしマスクをした状態で相手と接していると声が聞きにくかったり表情が読み取れないなど、相手との会話に差支えることが度々です。またマスクが道端にゴミとして落ちていることも頻繁であり、そんな場面に出くわす度に日本人のマスクの使い過ぎを実感します。コロナ禍が終わってもマスクを使い続ける方は一定数いるでしょうが、以前のようなマスクのない社会に戻ってもらいたいものです。
マスク考(2)  国が「マスクしないこともありうる」と見解を出しました。マスク着用は個人の判断に切り替えるとのことです。前号で日本人のマスク使い過ぎに言及しましたが、国がこのような見解を出してもマスクを使い続ける流行は続くものと思います。マスクについて国が指針を出すこと自体が間違いです。マスクは個人の判断でつけるものであり、海外で誰もマスクをつけないのは、もともと海外の人達はマスクの習慣がないし、コロナなどの感染症も恐がってないからなのです。日本人は海外の人達と比べると恐がりのようであり、3年間マスクをつけ続けてきた習慣を簡単には捨てられないでしょう。卒業式ではマスクをはずすように国はすすめていますが、子供達が喜んでマスクをはずそうとするでしょうか?私は疑問です。コロナもおさまってインフルエンザ流行が終わる春になって、ようやくマスクをはずそうとする方達が出てくるのではないかと考えます。皆がマスクをしない元の社会に戻ることを期待しますが、それがいつになるかはわかりません。
マスク考(3)  文科省が卒業式で「マスクをはずすことを基本とする」指針を出したことで、子供達を強制しやすい小学校などではマスク無しで対応したところがあると聞いています。しかしネットでは「マスクに慣れてしまい外したくない」「外す方が違和感」という声も多く、9割がマスク着用だったという中学・高校など多かったようです。そんな中でも証書受け取りの登壇時にはマスクをはずしたようです。国がいくらマスクはずせと呼びかけても周りを見回すと国民の多くは未だにマスク状態です。「笛吹けども踊らず」の状況はいつまで続くのでしょうか?