病気の話

新型コロナウイルス肺炎(COVID-19)に対する当院の方針

COVID-19流行でイベントが軒並み中止になり、赤松院長もいわきマラソンを走れずにがっかりしています。さらに追い打ちをかけるように、応援している浦和レッズの試合も含めてサッカー観戦が全て延期になりました。COVID-19の基本方針が国から出されて、中国からウイルスが入ってくるのを防ぐ水際作戦は失敗して(以前に新型インフルエンザの時も同様に失敗でした)、ある程度のウイルス感染は蔓延しても重症化防止で死亡者を減らすことに重点を置く方針にシフトしました。肺炎でも軽症の患者さんには自宅療養を求めています。感染者との濃厚接触者や中国からの帰国者は従来通り指定医療機関が受けることになっていますが、新型肺炎を一般クリニックでも軽症のものは診るようにとのことです。しかし疑わしい患者さんのタライ回しが起きているようです。一般クリニックで診る場合には問診時から、感染が疑われる方と一般患者さんの動線を変える必要があります。感染が疑われる方が電話してきたり直接に来られたら、まず車の中または院外に設置した個室で問診します。まだインフルエンザも流行っている時期であり、肺炎の診断のためには、最低限はインフルエンザ検査、胸Xp撮影と炎症の確認のための採血を行います。COVID-19が疑われれば保健所に連絡して指定医療機関受診の指示を待ちます。疑いがあるだけならば、Xp写真と採血データのコピーをお渡ししますので、症状がおさまるまで自宅療養して下さい。万が一に熱が再上昇するなど症状が悪化する場合は、当院までお電話頂き指示を仰いで下さい。若年者も感染したという情報はありますが、日本では死因第3位が肺炎になっているように、通常の肺炎と同様に基礎疾患のある70歳以上の感染者が亡くなっているのみであり、一般の方は感染しても重症化を恐れる必要はありません。致死率50%で殺人ウイルスと言われた西アフリカのエボラ出血熱ウイルスとは様相が大きく異なりますので安心して下さい。今回のウイルスは感染しても症状が出ない不顕性感染の患者さん(発症してないので患者さんと呼びませんが)が多数いる状況で、既に国内に広がっているのではないでしょうか。潜伏期間が短いインフルエンザとは様相がやや違いますが、感染率や重症化率はインフルエンザとほぼ同じです。インフルエンザ大流行時にもイベントなどを中止することはなかったはずで、東京オリンピックまでに新型肺炎を抑え込もうと大騒ぎしているだけと考えられます。日常生活に戻るためには、この騒ぎが早く収束するのを待つしかありません。政府はあと1~2週の期間が感染のピークを抑え込む山場と言っていますが、インフルエンザと違って新型肺炎に季節性はない様子であり、4月以降も当分騒ぎは続くものと思われます。