病気の話

2015/16シーズンのインフルエンザ予防注射について

今年も10月からインフルエンザワクチンの注射が始まります。昨シーズンまではA型2種とB型1種の3種類が含まれたワクチンでしたが、国内外でインフルエンザB型は山形系統とビクトリア系統の2種類のウイルスが混合流行していることが多くなっているとの理由で、今シーズンからA型2種とB型2種の4種類が含まれた不活化ワクチンになり、より多くのインフルエンザウイルスに対応できるようになっています。しかしその分ワクチン製造費用が上がってクリニックへの納入コストも増えている状況です。昨年の消費税アップで注射価格も2800円に値上げしたばかりであり、4価ワクチンになっても実際には有効性が不明なものに高い費用はかけられない心情、ワクチンはより多くの方に打ってもらうことで感染拡大を防ぐことができる事実から考えて、本年は注射価格を据え置きします。安心して注射の予約をして下さい。当院かかりつけの患者さんには特に優先的に予約を受け付けます。
先日に赤松院長がアメリカ出張して現地のインフルエンザワクチン注射を視察してきました。向こうでは経鼻の生ワクチンが主流になっており、看護士が行いますが、クリニックや病院内でなく、薬局でその場でワクチンを受けられます。私も薬局に入って受けようとしましたが、規定で50歳以上ではだめとのことで残念ながらことわられました。しかし経鼻ワクチンは日本では認可されておらず、輸入でできますが、重篤な副作用が出ても国からの救済策がないので、当院では採用していません。将来的に認可された場合は取り入れますので、その時はご利用下さい。