病気の話
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夜尿症の治療
夜寝ている間におもらしをすることをおねしょと言いますが、5歳を過ぎてもおねしょをすることを夜尿症と呼びます。5歳児の15%、10歳児の5%に夜尿症がみられます。尿意を抑える抗利尿ホルモンの分泌が少ないことや、膀胱が小さいことが原因と考えられています。昼と夜間の尿の回数や量を調べて診断します。小学校低学年から週に3回以上のおねしょをすることで治療の対象になります。まずは生活指導をします。寝る3時間前までに塩分を控えた夕食をすませ、食後の水分はコップ1杯以下に抑えます。寝る直前にトイレに行き、からだを温かくして寝ます。無理やり夜中に起こさないようにします。生活指導で治らなければ、抗利尿ホルモン薬や膀胱の筋肉の収縮を促す抗コリン薬を使います。抗利尿ホルモン薬は最近は口腔内溶解錠もできて使いやすくなっています。これでも治らない場合、夜尿アラームを使うのも有効です。(夜尿アラームは保険適応ではありません)。当院でも小児科の宇田川先生が丁寧に診てくれるので、ご相談下さい。