病気の話
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インフルエンザ診療における問題点と対策
インフルエンザ大流行です。微熱でもインフルエンザにかかっている場合があるのでご注意下さい。「インフルエンザ流行期に解熱作用のある風邪薬を飲んで熱があることをごまかしている者が周囲にインフルエンザを広げている可能性がある」という記事が先日出ていました。高熱の方は自分でインフルエンザかなと思って来院しますが、微熱しかない方はただの風邪と考えて軽い気持ちでクリニックを受診し、インフルエンザ検査陽性となり、「インフルエンザです」と言われて大変な驚き様をされることがあります。また逆に「インフルエンザが流行っているので試しにインフルエンザ検査をしておきましょう」と医師から話してインフルエンザ検査を行い、実際にインフルエンザ陽性反応が出て、こんな症状でもインフルエンザなんだと医療者側が驚くことがあります。このように熱がほとんど出ていない方でもインフルエンザにかかっている場合があり、ただの風邪と考えて通常に仕事をしていたり、周りの方と通常に接したりしてインフルエンザを周りにうつしてしまったり、クリニック来院でも待合室で待っている間に隣にすわっていた患者さんにインフルエンザをうつしてしまう心配があるのです。当院では微熱程度の方でも待合室ではなく個室や処置室に移して一般診療の方との接触を避けるように神経を使って毎日の診療に当たっています。インフルエンザと診断された方は、一般診療の方が行く薬局には行かないですむように、来院した車の中やクリニックの個室で待機してもらって、薬局から薬を届けてもらうように手配しています。インフルエンザにかかった方が一般診療の方にインフルエンザをうつさないですむように、一般診療の方も流行しているインフルエンザにかからないようにすむように、当院では最大限の工夫をこらしていますので、安心して受診して下さい。