病気の話

うつ伏せ寝の事故

先日の新聞記事で、保育施設で発生した死亡事故のうち睡眠中の事故が8割に上り、そのうち「うつ伏せ寝」の状態で発見されたケースが6割近くを占めたとのことでした。以前から、元気だった赤ちゃんが事故や窒息でなく睡眠中に突然死する病気の「乳幼児突然死症候群(SIDS)」が話題になっており、10年も前になりますが、松戸で私の知人のお子さんもSIDSで亡くなって、SIDSは身近な問題と考えていました。知人宅にはその後に新たに子供が生まれ、上の子が生き返ったのだねと喜んでいる様子でしたが、SIDSでお子さんを亡くされた多くのご家庭は悲しみに暮れているものと思います。私の子供3人は既に大学生で元気に成長していますが、当時はよく眠るとのことでうつ伏せ寝が推奨されていた時期であり、実際に3人並んでうつ伏せ寝していた写真も残っており、よく無事で成長してくれたものと安堵している次第です。このようなはっきりしたデータが出ているからにはうつ伏せ寝にすることは危険という認識が必要です。うつ伏せ寝でよく眠る子がいるのは確かですが、うつ伏せ寝にするにしても短時間にして、その間は注意深い見守りが大切になります。保育施設だけでなく、一般家庭でもこのことを守って頂きたいものです。