病気の話

2013年ゴールデンウィーク考

今年もゴールデンウィーク(GW)が終わりました。大手の会社や工場は10連休とのこと。医療関係で救急対応のある病院以外では、医院やクリニックにおいては長期の休みをとっているところもあるようです。当クリニックではハッピーマンデイは必ず診療して、調子の悪い患者さんを置き去りにしてしまうような連休はなるべくとらないような体制をモットーとしています。今回のGWも5月3日~5日が唯一の休みでした。私個人はもちろんですが、スタッフにも頑張って出勤してもらっている現状です。昨年もGWについて同様の考察をしましたが、今回は新たな意見を出そうと考えます。10連休というと、月の3分の一を日本人の多数の方が仕事をしないで休んでいるという計算になります。アベノミクスで景気は上向きとはいうものの、一般社会では仕事がなく不況続きとの実感であり、そんな状況の中で、10連休も休みをとって仕事を中断してしまって良いのかという懸念がわいてきます。国が連休にして、観光などにお金を回すように仕向けているので仕方ないのですが、日本人が休んでいる間に、海外では通常に仕事をこなして本来は日本人が行う仕事を横取りしてしまっているのではないでしょうか!?ネットで大型連休の功罪について調べると、連休で十分に休めるという肯定的な意見も多数ありました。しかし私は以下の投書には大いに共感を覚えました。「日本人は働きすぎだと言われ週休2日にして、さらに大型連休もつくって休みを多くした結果が、必死に働くことを忘れ、旅行で遊びまくり、国力も落ちぶれた今の状態です。途上国が日本に追いつけ追い越せと頑張っている時に、のんきに休むことばかり考えていたら、途上国に一気に追い越されるのは当たり前です。世界を相手にするつもりで働くことこそ今大切なのではないでしょうか」。私は仕事没頭タイプなので、この意見には賛成ですが、今の若者が重労働を嫌って休みをとりたがる傾向にあるのは時代の流れで仕方ないことと考えます。もちろん仕事をすることは大事ですが、仕事一辺倒では生活リズムが崩れ、問題になっているメタボリックシンドロームに陥ってしまいます。メタボと判定された人は、異常がなかった人と比べて医療費が平均で年9万円高くなったとデータで出ています。連休では子供達の野球やサッカー観戦に出かけて楽しむのも1つの方法です。しかし、メタボになりかけているお父さん(お母さんも!)。GWは終わってしまいましたが、今後はせっかくの休みを自分の運動にも当てて下さいね。